教育

主に医学部医学科の解剖学教育の担当ですが、他に他学部との連携コースであるヒューマンコミュニケーション、薬学部の機能形態学実習、学外講義、学外からの見学実習対応なども行なっています。また研究室配属、読書会 (文献抄読会) も随時実施しています。

医学科解剖学

医学科の必修科目「解剖学」では肉眼解剖学、組織学、発生学、神経解剖学の講義・実習を全てカバーしており、現在本学では60分単位で310コマほどを8名で担当しています。医学科1年次生の8月末から12月初旬まで集中的に組まれていること、マクロ、ミクロ、発生学を有機的に配置してクロススケールでの理解を促していること、4回の統合講義を設けて知識の統合と考え方の醸成を図っていること、が特徴です。

期間中に実施される定期試験4回、小テスト(実習試験) 20回をもとに、出席、スケッチなどを加味した総合評価を行なっています。伝統的な解剖学講義のスタイルは残しつつ、伝達する知識は必要最小限にとどめ、知識間の相関、考え方、医学への運用法などを重視した教育を実施することを理想とした教育を行なっています。

講義の年間予定表は以下のリンクからダウンロードできます。

研究室配属

医学科は一種の職業訓練校ですから、他学部の様に卒業研究はありません。したがって新しい知を創る研究に触れる機会が限られています。解剖学講座は門戸を広く解放していますので、研究に興味がある学生の参加を歓迎します。これまで他大学、本学で数十名の医学科学生の研究を指導し、国内外での学会発表、国際英文誌への発表、各種受賞などを支援してきました。

研究室配属に関しては下のリンクからダウンロードできます。

読書会、文献抄読会

日本の医学科はここ20年くらいでMedical School化が進行し、教養課程が縮小、廃止の憂き目に遭っています。人文科学の知はどの分野に進んでも必要な知的基盤であり、またマニュアル的な医学教育によって退化する思考力を養うことに貢献します。また複数人で自由な意見を交えながら共通の文献を読解するという行為にはある種の知的爽快感を感じることができます。

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