研究内容一覧
繊毛の細胞生物学
細胞小器官の一つである線毛の構造と機能を研究しています。
特に一次線毛はからだのあらゆる細胞に存在することから、その研究対象となる臓器は多岐に亘り、繊毛病 (ciliopathy)という疾患とも関係します。
現在は主に胸腺、歯牙、神経系に焦点を当てて研究を行っています。
内分泌構造学
内分泌器官の中枢である下垂体の機能や高次構造の形成機序に関する研究を進めています。現在は、①下垂体に分布する有窓型毛細血管の超微細構造の形成調節に関する分子機序に関して、ラットをモデル動物として、研究を進めています。また、②下垂体後葉で見られる神経内分泌構造の形成と維持の分子機序にも着目し、研究を行っています。
構造的な調節機序を明らかにし、内分泌疾患の新たな治療法確立への応用展開を目指します。
腫瘍診断学への挑戦
以前共同研究で独自に開発した大気圧型質量分析装置と機械学習を組み合わせたユニークながん診断支援装置を用いた研究を国内外の大学、企業と提携して進めています。現在は膵臓癌にターゲットを絞っていますが様々な癌の診断に応用可能です。
外科解剖学への展開
人体の肉眼解剖学的構造はそのほとんどが明らかにされている様に思われるかも知れませんが、視点を変えるとわかっていないことがまだ数多く残っています。外科手術の進歩に合わせた新たな肉眼解剖学の必要性を追求します。
神経科学
脳には多くの神経回路があることが知られていますが、現在はまだその一部が解明されているに過ぎません。
未知の神経回路の探索とその機能に関して研究を進めています。
脳の地図をつくる上で重要な仕事です。





