腫瘍診断学

即時即場で分析が可能な質量分析法 (探針エレクトロスプレー法、PESI) と機械学習 (SVM) を用いたがん診断装置のβ版を山梨大学時代につくりました。
PESI開発者の山梨大学平岡賢三教授、精密機器メーカーの島津製作所、統計学者の田邉國士博士との共同研究としてスタートさせました。

人工知能 (AI) が今の様な興隆を見せていない頃 (2010年前後) に開始した研究で、2019年にはAMEDの支援で医師主導治験まで行きましたが、医療機器としての承認には至りませんでした。
しかしながら煩雑な検体処理を経ずにデータが得られるので、最新のAIとうまく組み合わせれば、今後は様々な診断に応用することが可能です。

現在は東京大学・肝胆膵外科 (長谷川潔教授)、島津製作所と共に膵臓癌の早期診断、化学療法の予後予測、英国University Hospitals of Leicester (Dr. Wen Yuan Chung) と共に膵癌の早期診断マーカー検索の研究をそれぞれ展開しています。

研究室にShimadzu PESI-MS2020が島津製作所より貸与の上設置されており、検体の測定が進行中です。今後この装置をどの様に応用し活用していくかを考えています。

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